【CFB】Surprise Banning【和訳しました】
2016年1月21日
Surprise Banning - By Brian DeMars
http://www.channelfireball.com/articles/surprise-banning/
予想に反して後半部分けっこう早く終わりました。
前半部分とまとめて書きますよ。
*
今日の記事は、近年の構築マジックにおいて最も強制的で、衝撃的な瞬間―
先週末のモダン禁止制限改定の告知についてのホットなものだ。
僕はWotCの禁止や解禁についていつも大歓迎というわけではないけど、双子とブルームを禁止することによってモダンに大きな変更をもたらそうという意思は尊重したい。
花盛りの夏の禁止については誰も驚いてないと思うけど(むしろ、そうでなかったら大騒ぎが起きていたはずだ)欠片の双子をぶっ殺したのは多くの競技プレイヤーにとって衝撃で、予想外だったはずだ。みんなが考えたり議論しなかったから衝撃的だったというより、DCIがやりそうなことに見えなかったから衝撃的なんだ。
双子は本当に禁止される必要があったのか?
ある観点から言うと、双子はモダンで「最も強力な」デッキのひとつだ。
プレミアレベルのトップ8に2つか3つの双子デッキがいることも珍しくない。
僕は、「アンフェア」なデッキが生き残っている限り、双子が禁止されるとはまったく考えていなかった。コンボの脆弱さにより普通のカードでも対応可能だからだ。しかし結果はそうならなかった。クリーチャー除去に対する生来の脆弱さがあるにもかかわらず、この欠点は、双子がモダンの黎明期から超レギュラーであり、フォーマットを歪める存在であることの妨げにならなかった。
この禁止が僕にとって衝撃で、驚いた理由は、僕はずっと、双子コンボは暗黙のうちにモダンフォーマットの目印だったと考えていたからなんだ。
渦巻く知識がレガシーの最良カードであることを誰もが知っているけど、とても人気があって、もはやそのフォーマットの構成素材になっているから存続を許されている。僕の見積もりでは双子コンボも似たような役割で、最強のデッキではあるけど倒せないというところからは程遠く、だから許容できると考えていた。
双子がフォーマットからいなくなることで新しいデッキや戦略が輝く余地ができることは疑っていないけど(それは禁止に関するDCIの理論的根拠でもある)、この禁止は多くのプレイヤーにとって不快なものだろう。
僕の近所の店にも、最近モダンに参入してきて双子を使っているプレイヤーが何人もいるけど、彼らにとって、わざわざ遊ぶために1000ドル以上費やして組んだ自分のデッキが禁止されることが非常に腹立たしいであろうことは想像に難くない。
ましてやフルフォイルの出産の殻デッキを解体しなけらばならなくなったあと、「うん、少なくともこのデッキは永遠に大丈夫だろう…」と思いながら双子デッキを買った人のイライラは想像すらできない。出産の殻デッキはあらゆる点で双子に似ているんだ。
どちらも、アミュレットブルームや炎の儀式があったときの赤青ストームのような「ぶっ壊れた」引きができるわけではないが、ともにきわめて迅速で多数のフィニッシュ手段がある。これらは伝統的な考え方のもとでは必ずしも禁止を予想される類のデッキではなかった。
アミュレットブルームは環境で最も強力なデッキであると考えられていたにもかかわらず、
人々は意図的にアミュレットブルームを使うことを避けているという事実があったことを僕は知っている。おそらく何かしら禁止されるであろうという理由でだ。しかし双子や殻のようなデッキは「禁止されるべきだ!」と自己主張してはいない。
ウィザーズがローテーションのないフォーマットに飽きて、変化をもたらそうという考えは支持できるが、この禁止に関して僕が好まないのはあまりに突然で予想されていなかったという点だ。
今回の禁止改訂告知は双子の禁止にはモダンフォーマットの多様性を養うと主張するが、
そもそもそれが何を意味するのかすら不明瞭だ。モダンは、どうひいき目に見ても、すでにとても多様性のあるフォーマットなんだ。
MTG Top8【訳注:ウェブサイト】では双子デッキ(赤青、グリクシスを含め)がモダンで最もプレイされているアーキタイプで、メタゲームのおよそ11%を構成していることを示している。次ぐ3つのデッキ(親和、赤単、トロン)はそれぞれメタゲーム上の8%にのぼる。加えて、ほかの22のデッキが少なくともメタ上の2%を占めているんだ。
他のフォーマットと比較すると、アブザンは25%でスタンダードの頂点に立ち、青白奇跡はレガシーの14%を占めている。加えて、レガシーはモダンよりカードプールが広いにもかかわらず、2%以上を占めるデッキは17種類しかない。
奇跡コンはレガシーにおいて、(メタ内のシェアが高いことと、2%以上のデッキ種類が少ない点から)モダンの双子よりも抑圧的に見えるにもかかわらず、双子は禁止されてレガシーの禁止裁定には変更がない。
「イヤな気分」を軽減するための提案
人々は異なる理由からマジックの異なる要素を好んでいる。フォーマットが完全にひっくり返って、それを改めて解明しなおすことも素晴らしいが、複雑なフォーマットに、時間をかけて馴染んでいくことも同様に楽しいはずだ。モダンを素晴らしいフォーマットにしているもののひとつは、とても大きくダイナミックなために、これら二つを同時に体験できることにあると思う。
僕の提案(ここ【訳注:コメント欄】で、みんなが僕に賛成や反対の意を示してくれるといいな)は、こと禁止リストの話題に関しては、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが自分たちの考えをもっと示してほしいということなんだ。彼らからの、何故カードが禁止や制限されなければならないかに関するの説明をとても読みたいと思っているし、禁止改訂告知の間に、公式からの更新という形でこの手の分析をもっと見たいとも思う。
禁止カード決定の責任を負う人が、このフォーマットについて何を考えているか、トーナメントプレイにおいて何が好ましくて、何を好ましくないと思うかの月イチで読むのも楽しそうだ。少なくとも、それによって禁止リストをつくっている権力者が実際にフォーマットやメタゲームの行方について何を考えているかの見解を得られるしね。
また、新しいプレイヤーが、禁止を検討されているデッキや戦略を知るために、ウィザーズの聖なる「要注意リスト」の一種を見たいとも思う。僕が言いたいのは、メジャーなアーキタイプが、多くの人にとってまったくの驚きとともに禁止の鉄槌を食らうのはこれが二度目だってことさ!
あとあと、みんながスリーブをはずして解体してしまう前に、そのキラッキラに光るフォイルの、高額な双子デッキの画像も見たいな。コメント欄や僕のツイッターに向けてどしどし送ってくれ。
大流行だったからね。僕たちも欠片の双子も、君たちを心待ちにしているよ。
ちなみに、アミュレットブルームは、まったくどうでもいいや。
僕はGPやオープンでそのデッキに対して0-6したからね!
http://www.channelfireball.com/articles/surprise-banning/
予想に反して後半部分けっこう早く終わりました。
前半部分とまとめて書きますよ。
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今日の記事は、近年の構築マジックにおいて最も強制的で、衝撃的な瞬間―
先週末のモダン禁止制限改定の告知についてのホットなものだ。
僕はWotCの禁止や解禁についていつも大歓迎というわけではないけど、双子とブルームを禁止することによってモダンに大きな変更をもたらそうという意思は尊重したい。
花盛りの夏の禁止については誰も驚いてないと思うけど(むしろ、そうでなかったら大騒ぎが起きていたはずだ)欠片の双子をぶっ殺したのは多くの競技プレイヤーにとって衝撃で、予想外だったはずだ。みんなが考えたり議論しなかったから衝撃的だったというより、DCIがやりそうなことに見えなかったから衝撃的なんだ。
双子は本当に禁止される必要があったのか?
ある観点から言うと、双子はモダンで「最も強力な」デッキのひとつだ。
プレミアレベルのトップ8に2つか3つの双子デッキがいることも珍しくない。
僕は、「アンフェア」なデッキが生き残っている限り、双子が禁止されるとはまったく考えていなかった。コンボの脆弱さにより普通のカードでも対応可能だからだ。しかし結果はそうならなかった。クリーチャー除去に対する生来の脆弱さがあるにもかかわらず、この欠点は、双子がモダンの黎明期から超レギュラーであり、フォーマットを歪める存在であることの妨げにならなかった。
この禁止が僕にとって衝撃で、驚いた理由は、僕はずっと、双子コンボは暗黙のうちにモダンフォーマットの目印だったと考えていたからなんだ。
渦巻く知識がレガシーの最良カードであることを誰もが知っているけど、とても人気があって、もはやそのフォーマットの構成素材になっているから存続を許されている。僕の見積もりでは双子コンボも似たような役割で、最強のデッキではあるけど倒せないというところからは程遠く、だから許容できると考えていた。
双子がフォーマットからいなくなることで新しいデッキや戦略が輝く余地ができることは疑っていないけど(それは禁止に関するDCIの理論的根拠でもある)、この禁止は多くのプレイヤーにとって不快なものだろう。
僕の近所の店にも、最近モダンに参入してきて双子を使っているプレイヤーが何人もいるけど、彼らにとって、わざわざ遊ぶために1000ドル以上費やして組んだ自分のデッキが禁止されることが非常に腹立たしいであろうことは想像に難くない。
ましてやフルフォイルの出産の殻デッキを解体しなけらばならなくなったあと、「うん、少なくともこのデッキは永遠に大丈夫だろう…」と思いながら双子デッキを買った人のイライラは想像すらできない。出産の殻デッキはあらゆる点で双子に似ているんだ。
どちらも、アミュレットブルームや炎の儀式があったときの赤青ストームのような「ぶっ壊れた」引きができるわけではないが、ともにきわめて迅速で多数のフィニッシュ手段がある。これらは伝統的な考え方のもとでは必ずしも禁止を予想される類のデッキではなかった。
アミュレットブルームは環境で最も強力なデッキであると考えられていたにもかかわらず、
人々は意図的にアミュレットブルームを使うことを避けているという事実があったことを僕は知っている。おそらく何かしら禁止されるであろうという理由でだ。しかし双子や殻のようなデッキは「禁止されるべきだ!」と自己主張してはいない。
ウィザーズがローテーションのないフォーマットに飽きて、変化をもたらそうという考えは支持できるが、この禁止に関して僕が好まないのはあまりに突然で予想されていなかったという点だ。
今回の禁止改訂告知は双子の禁止にはモダンフォーマットの多様性を養うと主張するが、
そもそもそれが何を意味するのかすら不明瞭だ。モダンは、どうひいき目に見ても、すでにとても多様性のあるフォーマットなんだ。
MTG Top8【訳注:ウェブサイト】では双子デッキ(赤青、グリクシスを含め)がモダンで最もプレイされているアーキタイプで、メタゲームのおよそ11%を構成していることを示している。次ぐ3つのデッキ(親和、赤単、トロン)はそれぞれメタゲーム上の8%にのぼる。加えて、ほかの22のデッキが少なくともメタ上の2%を占めているんだ。
他のフォーマットと比較すると、アブザンは25%でスタンダードの頂点に立ち、青白奇跡はレガシーの14%を占めている。加えて、レガシーはモダンよりカードプールが広いにもかかわらず、2%以上を占めるデッキは17種類しかない。
奇跡コンはレガシーにおいて、(メタ内のシェアが高いことと、2%以上のデッキ種類が少ない点から)モダンの双子よりも抑圧的に見えるにもかかわらず、双子は禁止されてレガシーの禁止裁定には変更がない。
「イヤな気分」を軽減するための提案
人々は異なる理由からマジックの異なる要素を好んでいる。フォーマットが完全にひっくり返って、それを改めて解明しなおすことも素晴らしいが、複雑なフォーマットに、時間をかけて馴染んでいくことも同様に楽しいはずだ。モダンを素晴らしいフォーマットにしているもののひとつは、とても大きくダイナミックなために、これら二つを同時に体験できることにあると思う。
僕の提案(ここ【訳注:コメント欄】で、みんなが僕に賛成や反対の意を示してくれるといいな)は、こと禁止リストの話題に関しては、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが自分たちの考えをもっと示してほしいということなんだ。彼らからの、何故カードが禁止や制限されなければならないかに関するの説明をとても読みたいと思っているし、禁止改訂告知の間に、公式からの更新という形でこの手の分析をもっと見たいとも思う。
禁止カード決定の責任を負う人が、このフォーマットについて何を考えているか、トーナメントプレイにおいて何が好ましくて、何を好ましくないと思うかの月イチで読むのも楽しそうだ。少なくとも、それによって禁止リストをつくっている権力者が実際にフォーマットやメタゲームの行方について何を考えているかの見解を得られるしね。
また、新しいプレイヤーが、禁止を検討されているデッキや戦略を知るために、ウィザーズの聖なる「要注意リスト」の一種を見たいとも思う。僕が言いたいのは、メジャーなアーキタイプが、多くの人にとってまったくの驚きとともに禁止の鉄槌を食らうのはこれが二度目だってことさ!
あとあと、みんながスリーブをはずして解体してしまう前に、そのキラッキラに光るフォイルの、高額な双子デッキの画像も見たいな。コメント欄や僕のツイッターに向けてどしどし送ってくれ。
大流行だったからね。僕たちも欠片の双子も、君たちを心待ちにしているよ。
ちなみに、アミュレットブルームは、まったくどうでもいいや。
僕はGPやオープンでそのデッキに対して0-6したからね!
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