双子禁止議論は最後まで付き合うことにしよう。
Why the Twin Ban Was a Mistake - By Paulo Vitor Damo da Rosa
http://www.channelfireball.com/articles/why-the-twin-ban-was-a-mistake/
読んでみたら(表面上は)思ったほどキレてないっぽい。
*
もしも君たちがどこぞ【※1】で僕をフォローしていたら、今や僕がモダン禁止に関する最新の追加分について気に入っていないことは明らかだろう。僕はすでに自分の意見を明確に述べたから記事を書こうとは思っていなかったんだけど、Sam Blackがこの記事【※2】を書いたから、この記事が返答になると思ったんだ。
まず最初に、花盛りの夏の禁止についてはすばらしいと思っている。
議論の余地はない――あのデッキはいなくなるべきだ。グッジョブWotC。
一方、双子の禁止については、いくつか意見がある。
まず明確にしておきたいのは、僕は双子の禁止そのものについて反対してはいないということだ。多くの人々は僕が感情的にそのデッキに依存しているとみなしている――だがそうではない。僕はなんだか「自分のデッキが禁止になって怒っている双子プレイヤー」という評判をもらってしまったようだ。僕が最初に双子デッキを使ったのは去年で、3度のトーナメントで使用したがプロツアーでは使用していない。モダンPTの歴史を通して、僕が使ったのはZoo、ジャンド、スケープシフト、バーンであり、GPではそれぞれ多くの違うデッキを使用した。僕は何でも使うし、禁止は僕に対して、フォーマットを競技的にプレイするすべての人に与える以上の影響は与えないよ。
双子は強力な戦略であると思う。どのデッキを使うにしても双子を警戒する必要があるのはうんざりすると思っているし、何もないところから突然君を殺しにかかってくるのはなおのことだろう――相手は島二つとフェッチランドを戦場に出しており、ターンを返したら、君は死ぬのだ。君は対戦相手のデッキに赤が入っていたと知ることもないまま、双子コンボの成立を許してしまうのだ。誰が相手であろうとそれを予想するのは苛立たしいだろう、自分のデッキに双子コンボを入れるほうが比較的簡単だ。だから、僕は双子禁止を理解する。
そうだとして、どうして双子禁止は僕をてんぱらせるのだろう?僕は、その理由は双子にはあるとても重要な役割があったからだと考えている。専用のサイドボードヘイトを引かずとも対戦相手をたたきのめすことのできる、数少ないデッキのひとつになることによって、だ。
しばらく前に書いたとおり【※3】、僕のモダンに関しての最大の関心のひとつは、どのデッキも自分のゲームプランを実行する点においては強力すぎるのに、何かに対応しようとすると十分な力がない点だ。これは、ほとんど単体でゲームに勝てるような、特定のサイドボードによる回答に依存するというシナリオをつくってしまう。するとゲームは「サイドボードのカードを引いたか?」の遊びになってしまい、答えがイエスなら、君は勝つ。そして答えがノーなら、君は負けてしまう。親和相手で粉砕の嵐を引いたゲームと引かなかったゲームとの差が、簡単な勝ちと簡単な負けの違いになってしまうのだ。
親和やトロンはゲーム1においては極めて恵まれている。それらに対処するための最善のカードはメインデッキに入ってないからだ。だけどそれらも双子に負けることはある。双子はゲーム1に勝てることもあるし、石のような静寂や塵への崩壊を引かずともサイド後のゲームに勝つこともありうる。
双子がいなくなった今、このフォーマットの「サイドボードヘイトを引いたかどうか」という面――僕がモダンで最も気に入らない点だ――はより強調されてしまう。僕は、対戦相手をKOする特定のサイドボードを引かなくても勝てるようになりたいし、自分に対してプレイされるサイドボードカードに対処できるようになりたい。双子はその両方ができるデッキのひとつだったんだ。双子はレガシーにおいてForce of Willが果たしているのと同じ役割を果たしている。ゲーム1で退廃的なデッキを阻止する手段として、また特定のカードを引かずしてそれらを倒せる手段として。
よって、僕は双子の禁止に主義としては反対しないが、そうするなら何かの禁止解除か、モダンの頂点にいるほかのカードも禁止しなければならないと考えている。その(とても多い)欠点にも関わらず、双子はフォーマットを多少健全にしているのだ。
また、双子禁止を正当化する二つの主な議論について、僕はそれほど正当性がないと思うようになったので、これから詳しく述べよう。
(次回へ続く)
*
【記事内主なリンク】
※1 本人のツイッターリンク
https://twitter.com/PVDDR
※2 SCGのプレミア記事のようだ。
http://www.starcitygames.com/article/32250_Objectively-Discussing-The-Splinter-Twin-Ban.html
※3 約1年前のPVの記事。僕は未読です。
http://www.channelfireball.com/articles/the-problem-with-modern/
Why the Twin Ban Was a Mistake - By Paulo Vitor Damo da Rosa
http://www.channelfireball.com/articles/why-the-twin-ban-was-a-mistake/
読んでみたら(表面上は)思ったほどキレてないっぽい。
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もしも君たちがどこぞ【※1】で僕をフォローしていたら、今や僕がモダン禁止に関する最新の追加分について気に入っていないことは明らかだろう。僕はすでに自分の意見を明確に述べたから記事を書こうとは思っていなかったんだけど、Sam Blackがこの記事【※2】を書いたから、この記事が返答になると思ったんだ。
まず最初に、花盛りの夏の禁止についてはすばらしいと思っている。
議論の余地はない――あのデッキはいなくなるべきだ。グッジョブWotC。
一方、双子の禁止については、いくつか意見がある。
まず明確にしておきたいのは、僕は双子の禁止そのものについて反対してはいないということだ。多くの人々は僕が感情的にそのデッキに依存しているとみなしている――だがそうではない。僕はなんだか「自分のデッキが禁止になって怒っている双子プレイヤー」という評判をもらってしまったようだ。僕が最初に双子デッキを使ったのは去年で、3度のトーナメントで使用したがプロツアーでは使用していない。モダンPTの歴史を通して、僕が使ったのはZoo、ジャンド、スケープシフト、バーンであり、GPではそれぞれ多くの違うデッキを使用した。僕は何でも使うし、禁止は僕に対して、フォーマットを競技的にプレイするすべての人に与える以上の影響は与えないよ。
双子は強力な戦略であると思う。どのデッキを使うにしても双子を警戒する必要があるのはうんざりすると思っているし、何もないところから突然君を殺しにかかってくるのはなおのことだろう――相手は島二つとフェッチランドを戦場に出しており、ターンを返したら、君は死ぬのだ。君は対戦相手のデッキに赤が入っていたと知ることもないまま、双子コンボの成立を許してしまうのだ。誰が相手であろうとそれを予想するのは苛立たしいだろう、自分のデッキに双子コンボを入れるほうが比較的簡単だ。だから、僕は双子禁止を理解する。
そうだとして、どうして双子禁止は僕をてんぱらせるのだろう?僕は、その理由は双子にはあるとても重要な役割があったからだと考えている。専用のサイドボードヘイトを引かずとも対戦相手をたたきのめすことのできる、数少ないデッキのひとつになることによって、だ。
しばらく前に書いたとおり【※3】、僕のモダンに関しての最大の関心のひとつは、どのデッキも自分のゲームプランを実行する点においては強力すぎるのに、何かに対応しようとすると十分な力がない点だ。これは、ほとんど単体でゲームに勝てるような、特定のサイドボードによる回答に依存するというシナリオをつくってしまう。するとゲームは「サイドボードのカードを引いたか?」の遊びになってしまい、答えがイエスなら、君は勝つ。そして答えがノーなら、君は負けてしまう。親和相手で粉砕の嵐を引いたゲームと引かなかったゲームとの差が、簡単な勝ちと簡単な負けの違いになってしまうのだ。
親和やトロンはゲーム1においては極めて恵まれている。それらに対処するための最善のカードはメインデッキに入ってないからだ。だけどそれらも双子に負けることはある。双子はゲーム1に勝てることもあるし、石のような静寂や塵への崩壊を引かずともサイド後のゲームに勝つこともありうる。
双子がいなくなった今、このフォーマットの「サイドボードヘイトを引いたかどうか」という面――僕がモダンで最も気に入らない点だ――はより強調されてしまう。僕は、対戦相手をKOする特定のサイドボードを引かなくても勝てるようになりたいし、自分に対してプレイされるサイドボードカードに対処できるようになりたい。双子はその両方ができるデッキのひとつだったんだ。双子はレガシーにおいてForce of Willが果たしているのと同じ役割を果たしている。ゲーム1で退廃的なデッキを阻止する手段として、また特定のカードを引かずしてそれらを倒せる手段として。
よって、僕は双子の禁止に主義としては反対しないが、そうするなら何かの禁止解除か、モダンの頂点にいるほかのカードも禁止しなければならないと考えている。その(とても多い)欠点にも関わらず、双子はフォーマットを多少健全にしているのだ。
また、双子禁止を正当化する二つの主な議論について、僕はそれほど正当性がないと思うようになったので、これから詳しく述べよう。
(次回へ続く)
*
【記事内主なリンク】
※1 本人のツイッターリンク
https://twitter.com/PVDDR
※2 SCGのプレミア記事のようだ。
http://www.starcitygames.com/article/32250_Objectively-Discussing-The-Splinter-Twin-Ban.html
※3 約1年前のPVの記事。僕は未読です。
http://www.channelfireball.com/articles/the-problem-with-modern/
コメント
paulo Rosaの言うようにtwinは環境安定という意味でも存在自体に意味がありましたね。
まあ、個人的にはpodも同じ様に貢献していたように思えますが。。
特にそれに変わるようなのが出てきているわけでもないのに、立て続けにモダンを代表するようなアーキタイプを禁止にしていって大丈夫なんでしょうかね。。
この話は双子というデッキ自体の是非と、それによるモダン環境への影響と、禁止改訂を頻繁に行うことの是非という3つの問題があり、それぞれ独立して語るべきだと思うのですが、PVによるこの記事が(ここまでの部分は)前二つについて語っているのに対し、いくつか前にあるBrian DeMars氏の「Surprise Banning」という記事は最後の点を語ったものです。是非ご一読ください。
僕自身も
「禁止改訂による環境の操作はほどほどにするべき」
「不満のあるプレイヤーたちは正式な手段で、建設的に抗議たほうがよい(特にプロプレイヤーは代表して声を上げるべき)」
だと考えているので、Brian DeMars氏の提案に大賛成です。
僕はモダン初心者ですが、これによりモダン環境が少しでもよくなるとよいですね。