【CFB】How to Convince Your Opponent to Hand You the Game - By Paulo Vitor Damo da Rosa【和訳・第三回】
2016年6月19日 Magic: The Gathering大手が同じ記事を翻訳していたのでやる気がとても落ちたよ!
でもせめて大手よりも早く更新しないとと思っているよ!
原文
http://www.channelfireball.com/articles/how-to-convince-your-opponent-to-hand-you-the-game/
第一回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606141820184111/
第二回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606161830418174/
第三回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606190414487863/
第四回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606250226004827/
*
コストを見せるシナリオを作る
ある種のやり方で、対戦相手を手玉に取ることもできる――例えば、渡辺雄也は、すでにハンドに四肢切断があったにもかかわらず、安心したかのように振る舞いつつトップデッキした四肢切断を素早くプレイした。だがこのようなやり方で呪文をキャストできれば、対戦相手に自分が見せかけたいシナリオが真実であると強く印象付けるはずだ。対戦相手の精神に思考を植え付けるための材料を放り投げるとき、君のほうはそのコストと利益を知っているはずだ。でも対戦相手はそうではない――コストだけしか見ることができないのだ。このアドバンテージはうまく使うことができる。対戦相手は、そのシナリオが真実でない限りとても払わないであろうコストを君が払っているのを見たら、特定のシナリオをずっと信じやすくなる。
Brad Nelsonがやったプレイについて聞いたのを覚えている。たしかGPワシントンDCでのことだと思う。Bradの手札には2枚の審判の日と1枚の前兆の壁があった。普通は審判の日をプレイしてから前兆の壁をプレイするだろう。だがBradはそれを逆の順序にした――前兆の壁をプレイしてから、同じターンに審判の日をプレイしたのだ。
対戦相手は、Bradが前兆の壁のドローで審判の日を引いたのだと、完全に信じ込んだだろう――そうでなければ、盤面をまっさらにする直前に壁をプレイする理由なんかないだろう?Bradが審判の日をトップデッキしたのだとすれば、当然2枚目がハンドにあるはずはない。Bradがまず壁をプレイしたという事実が、このシナリオを強固に、誰もが騙されたとしても仕方ないほどのものにしてしまった。トップデッキした「かのように振る舞う」のとはまた違った点でだ。筋書き通り対戦相手は手札の生物を全てプレイし、Bradは2枚目の審判の日で全部を流し去った。
これが形のあるリソースを消費する例の別のやり方だ――Bradは前兆の壁を捨て去ったのだ――形のない利益(自分にはもう手札に審判の日がないと思わせる)のために。Bradにとっては、その思考は前兆の壁よりも価値のあるものだった。対戦相手がそう考えているのなら、スイーパーによってより多くのクリーチャーを除去することができるからだ。もしも対戦相手が、例えば、一切手札のない状態だったら、この思考は前兆の壁に値しないものだっただろう。対戦相手が、Bradが満足するほどにはプレイの仕方を変えることにはならなかったはずだからだ。
もうひとつの例は、何年も前に国内選手権で相殺独楽デッキ相手に練習していたときに起きた。対戦相手は手札を7枚でキープし、2ターン目に相殺をプレイした。相殺は独楽なしではそんなにいいカードじゃないから、僕はその解決を許してのちにプレイされるであろう独楽に対処することにしようと思ったんだ。独楽の方が単体で強力なカードだからね。3ターン目に、対戦相手は師範の占い独楽をプレイし、僕はカウンターを撃った。そうしたら対戦相手はもう一枚の師範の占い独楽を同じターンにプレイした。僕が「2枚連続で引いたの?」と聞いたところ、相手は「いや、両方とも初手にあったんだ」と答えた。どうして1ターン目にプレイしなかったのかを聞いたら、「相殺が強いと思わせないようにするためさ」と返事された。まさに僕が考えてしまったことだ!
独楽を温存することで、僕の対戦相手はほんの少し時間をロスしてしまった――結局、3ターン目にプレイせざるをえなかった――が、代わりに相殺が大して恐くないという思考を植え付けることができた。手札に独楽があるのに1ターン目にプレイしないなんてことがあるだろうか?僕の相手は、独楽を1ターン目にプレイしないことが僕に情報を与えると知っていて、さらには僕がその情報を利用して彼が望むような決定をすることまでわかっていたから、わずかなテンポの犠牲を受け入れたのだ。彼のプレイによって、彼は「自分が独楽を持っていない」という思考を無事植え付け、僕に相殺の解決を許可させるだけでなく、余っていたほうの脅威に対してカウンター呪文を撃たせることまでやってのけた。どちらも1ターン目に独楽を置いたら起きなかったことだ。
*
次回が最終回です。
ハースストーンプレイしながらやってたらランクが7にまで落ちました。
深夜だし。みんな廃人だし。
でもせめて大手よりも早く更新しないとと思っているよ!
原文
http://www.channelfireball.com/articles/how-to-convince-your-opponent-to-hand-you-the-game/
第一回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606141820184111/
第二回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606161830418174/
第三回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606190414487863/
第四回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606250226004827/
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コストを見せるシナリオを作る
ある種のやり方で、対戦相手を手玉に取ることもできる――例えば、渡辺雄也は、すでにハンドに四肢切断があったにもかかわらず、安心したかのように振る舞いつつトップデッキした四肢切断を素早くプレイした。だがこのようなやり方で呪文をキャストできれば、対戦相手に自分が見せかけたいシナリオが真実であると強く印象付けるはずだ。対戦相手の精神に思考を植え付けるための材料を放り投げるとき、君のほうはそのコストと利益を知っているはずだ。でも対戦相手はそうではない――コストだけしか見ることができないのだ。このアドバンテージはうまく使うことができる。対戦相手は、そのシナリオが真実でない限りとても払わないであろうコストを君が払っているのを見たら、特定のシナリオをずっと信じやすくなる。
Brad Nelsonがやったプレイについて聞いたのを覚えている。たしかGPワシントンDCでのことだと思う。Bradの手札には2枚の審判の日と1枚の前兆の壁があった。普通は審判の日をプレイしてから前兆の壁をプレイするだろう。だがBradはそれを逆の順序にした――前兆の壁をプレイしてから、同じターンに審判の日をプレイしたのだ。
対戦相手は、Bradが前兆の壁のドローで審判の日を引いたのだと、完全に信じ込んだだろう――そうでなければ、盤面をまっさらにする直前に壁をプレイする理由なんかないだろう?Bradが審判の日をトップデッキしたのだとすれば、当然2枚目がハンドにあるはずはない。Bradがまず壁をプレイしたという事実が、このシナリオを強固に、誰もが騙されたとしても仕方ないほどのものにしてしまった。トップデッキした「かのように振る舞う」のとはまた違った点でだ。筋書き通り対戦相手は手札の生物を全てプレイし、Bradは2枚目の審判の日で全部を流し去った。
これが形のあるリソースを消費する例の別のやり方だ――Bradは前兆の壁を捨て去ったのだ――形のない利益(自分にはもう手札に審判の日がないと思わせる)のために。Bradにとっては、その思考は前兆の壁よりも価値のあるものだった。対戦相手がそう考えているのなら、スイーパーによってより多くのクリーチャーを除去することができるからだ。もしも対戦相手が、例えば、一切手札のない状態だったら、この思考は前兆の壁に値しないものだっただろう。対戦相手が、Bradが満足するほどにはプレイの仕方を変えることにはならなかったはずだからだ。
もうひとつの例は、何年も前に国内選手権で相殺独楽デッキ相手に練習していたときに起きた。対戦相手は手札を7枚でキープし、2ターン目に相殺をプレイした。相殺は独楽なしではそんなにいいカードじゃないから、僕はその解決を許してのちにプレイされるであろう独楽に対処することにしようと思ったんだ。独楽の方が単体で強力なカードだからね。3ターン目に、対戦相手は師範の占い独楽をプレイし、僕はカウンターを撃った。そうしたら対戦相手はもう一枚の師範の占い独楽を同じターンにプレイした。僕が「2枚連続で引いたの?」と聞いたところ、相手は「いや、両方とも初手にあったんだ」と答えた。どうして1ターン目にプレイしなかったのかを聞いたら、「相殺が強いと思わせないようにするためさ」と返事された。まさに僕が考えてしまったことだ!
独楽を温存することで、僕の対戦相手はほんの少し時間をロスしてしまった――結局、3ターン目にプレイせざるをえなかった――が、代わりに相殺が大して恐くないという思考を植え付けることができた。手札に独楽があるのに1ターン目にプレイしないなんてことがあるだろうか?僕の相手は、独楽を1ターン目にプレイしないことが僕に情報を与えると知っていて、さらには僕がその情報を利用して彼が望むような決定をすることまでわかっていたから、わずかなテンポの犠牲を受け入れたのだ。彼のプレイによって、彼は「自分が独楽を持っていない」という思考を無事植え付け、僕に相殺の解決を許可させるだけでなく、余っていたほうの脅威に対してカウンター呪文を撃たせることまでやってのけた。どちらも1ターン目に独楽を置いたら起きなかったことだ。
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次回が最終回です。
ハースストーンプレイしながらやってたらランクが7にまで落ちました。
深夜だし。みんな廃人だし。
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