【CFB】What Makes a Great Player Great? - By Paulo Vitor Damo da Rosa【和訳・第二回】
2016年6月28日 Magic: The Gathering原文
http://www.channelfireball.com/articles/what-makes-a-great-player-great/
第一回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606271908061870/
*
失敗とは
ここまで来ればわかるだろう。僕はOndrejが言った、偉大なプレイヤーとは最もミスをしない人であるという考えには反対だ――大量にミスをするままでも偉大なプレイヤーにはなれる。プレイの理由さえ正しいのであれば。Nassifはそんなプレイヤーの例だろう――彼の能力はとても高く、何が起きているかを深く理解しており、他の人ではとても勝てないようなゲームに勝ったりするが、同時に明らかなミスもする。伝説のクリーチャーを2体同時に出そうとするとか、そんな感じだ。逆に、明確なミスをまったくしないにもかかわらず、ゲームの一般的な戦略を把握し損ねているせいで偉大なプレイヤーになれない人もいるだろう。
基本的に、他のプレイヤーたちは慢性的な失敗をしている代わりに、偉大なプレイヤーの失敗というのは一瞬のものだ。そう、例えば、僕だ。僕は自分のことを、ゲームに対しての深い理解という点ではなかなか悪くないプレイヤーだと思っている。でも他の偉大なプレイヤーたちがとてもやらないようなミスをたくさんする――土地のタップを間違えたり、能力を使い忘れたりとかだ。プロプレイヤーの中にはそんなミス、土地のタップミスさえしないような人もいるんだ。
GPケベックシティのフィーチャーマッチ席でプレイ中、僕はエンド前にタシグルの能力を使うのを忘れたうえ、次のターンにプレインズウォーカーの能力を使うのも忘れてしまったことがある。でもこれは戦略的なミスではない――僕だって明らかにそのカードを使いたいと思っていた――ただ単に忘れただけだ。ちゃんとした戦略は持っていたけど、それを実行するやり方を間違えたのだ。次は間違えない。僕はタップする土地を間違えて最終的にキャストしたい呪文がキャストできなくなってしまうことがあるけど、これも、もう一度言うと、実行のやり方を間違えただけだ――もしも「どの土地をアンタップ状態で残しておくべき?」と聞かれたら、僕は正しく答えられるはずで、僕がそのときそうしなかっただけなんだ。それが失敗じゃないというつもりはないけど、僕にとっては多少は受け入れやすい部類の失敗だ。もう一度同じ失敗をしてしまうなんてことはなさそうだから。
逆に、そのカードを使う理由がわかっていなかったり、山ではなく平地を残すことが何故正しいのかがわかっていない人について考えると、こっちはかなり治すのが難しい。まずどうして平地をアンタップのまま残すのか理解しなければ、同じ失敗を何度も犯してしまうだろう。
対戦相手を理解する
マジックが上手くなるためには、対戦相手は合理的に振る舞い、彼らのプレイには意味があるということを理解する必要がある――もしも相手が、君が相手よりも受けるダメージが少なくてすむような攻撃をしてきたとしたら、「どうしてだろう」と自分自身に問いかけてみよう――相手は踏み荒らしみたいな呪文や、火の玉、濃霧なんかを持っているのかもしれない。
マジックの偉大なプレイヤーになるためには、これをもっと極める必要がある――まず知っておくべきは、君は対戦相手の思考をコントロールすることはできないが、君自身のプレイを通して提案をすることはできる、ということだ。相手が妙な攻撃をしてきたら君は推論するのと同じように、対戦相手も君が妙な攻撃をしてきたら推論する。これによって君のプレイは少々変化するはずだ。場合によっては、火の玉が手札にあっても攻撃しなくなることもあるだろう。うっかり「火の玉注意報」を鳴らしてしまったら、対戦相手はずっと防御的になってしまうことがわかっているからだ。逆に、まったく同じ理由で、手札に火の玉がないのに攻撃することもある。
*
つづく。
次回からはいよいよ各有名プレイヤーによる偉大なプレイヤー論ですよ!
http://www.channelfireball.com/articles/what-makes-a-great-player-great/
第一回
http://madeinhorie.diarynote.jp/201606271908061870/
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失敗とは
ここまで来ればわかるだろう。僕はOndrejが言った、偉大なプレイヤーとは最もミスをしない人であるという考えには反対だ――大量にミスをするままでも偉大なプレイヤーにはなれる。プレイの理由さえ正しいのであれば。Nassifはそんなプレイヤーの例だろう――彼の能力はとても高く、何が起きているかを深く理解しており、他の人ではとても勝てないようなゲームに勝ったりするが、同時に明らかなミスもする。伝説のクリーチャーを2体同時に出そうとするとか、そんな感じだ。逆に、明確なミスをまったくしないにもかかわらず、ゲームの一般的な戦略を把握し損ねているせいで偉大なプレイヤーになれない人もいるだろう。
基本的に、他のプレイヤーたちは慢性的な失敗をしている代わりに、偉大なプレイヤーの失敗というのは一瞬のものだ。そう、例えば、僕だ。僕は自分のことを、ゲームに対しての深い理解という点ではなかなか悪くないプレイヤーだと思っている。でも他の偉大なプレイヤーたちがとてもやらないようなミスをたくさんする――土地のタップを間違えたり、能力を使い忘れたりとかだ。プロプレイヤーの中にはそんなミス、土地のタップミスさえしないような人もいるんだ。
GPケベックシティのフィーチャーマッチ席でプレイ中、僕はエンド前にタシグルの能力を使うのを忘れたうえ、次のターンにプレインズウォーカーの能力を使うのも忘れてしまったことがある。でもこれは戦略的なミスではない――僕だって明らかにそのカードを使いたいと思っていた――ただ単に忘れただけだ。ちゃんとした戦略は持っていたけど、それを実行するやり方を間違えたのだ。次は間違えない。僕はタップする土地を間違えて最終的にキャストしたい呪文がキャストできなくなってしまうことがあるけど、これも、もう一度言うと、実行のやり方を間違えただけだ――もしも「どの土地をアンタップ状態で残しておくべき?」と聞かれたら、僕は正しく答えられるはずで、僕がそのときそうしなかっただけなんだ。それが失敗じゃないというつもりはないけど、僕にとっては多少は受け入れやすい部類の失敗だ。もう一度同じ失敗をしてしまうなんてことはなさそうだから。
逆に、そのカードを使う理由がわかっていなかったり、山ではなく平地を残すことが何故正しいのかがわかっていない人について考えると、こっちはかなり治すのが難しい。まずどうして平地をアンタップのまま残すのか理解しなければ、同じ失敗を何度も犯してしまうだろう。
対戦相手を理解する
マジックが上手くなるためには、対戦相手は合理的に振る舞い、彼らのプレイには意味があるということを理解する必要がある――もしも相手が、君が相手よりも受けるダメージが少なくてすむような攻撃をしてきたとしたら、「どうしてだろう」と自分自身に問いかけてみよう――相手は踏み荒らしみたいな呪文や、火の玉、濃霧なんかを持っているのかもしれない。
マジックの偉大なプレイヤーになるためには、これをもっと極める必要がある――まず知っておくべきは、君は対戦相手の思考をコントロールすることはできないが、君自身のプレイを通して提案をすることはできる、ということだ。相手が妙な攻撃をしてきたら君は推論するのと同じように、対戦相手も君が妙な攻撃をしてきたら推論する。これによって君のプレイは少々変化するはずだ。場合によっては、火の玉が手札にあっても攻撃しなくなることもあるだろう。うっかり「火の玉注意報」を鳴らしてしまったら、対戦相手はずっと防御的になってしまうことがわかっているからだ。逆に、まったく同じ理由で、手札に火の玉がないのに攻撃することもある。
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つづく。
次回からはいよいよ各有名プレイヤーによる偉大なプレイヤー論ですよ!
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